…」 机に突っ伏して、啓子が嘆く。 はいはい、と言いながら、真由子は啓子の頭をぽんぽんとなでる。 がばっと起き上がり、「ねぇ、なにが違うのかな」 と啓子が言う。「私だって、会話してるときには相手をじっと見つめて、聞いてるアピールするんだよ?」 ふぅん、と言いながら、ちょっと考え込み、真由子が口を開く。「それ、ちょっと間違ってるかも」「え、どういうこと?」 ほら、見てみなって、と真由子は高山と由里のほうを示す。「由里、ずっと高山君を見てるわけじゃないじゃん」 言われてみると、その通りで、由里のほうはしょっちゅ
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